朝はゆるっと履けていたはずの靴が、夕方になるとなんだかきつい。ふくらはぎを指で押すと、しばらく跡が残ったまま戻らない。そんな「夏のむくみ足」に、毎年悩まされていませんか?
「そんなに水分を摂りすぎたわけでもないのに、なぜこんなにパンパンになるんだろう」「食べ過ぎたり塩辛いものを食べた翌日でもないのに」と不思議に思う方も多いのですが、これにはちゃんと理由があります。夏場のむくみは、単なる水分の摂りすぎではなく、いくつかの原因が重なって起きていることがほとんどです。
夏のむくみ足、実は「冷え」と「立ちっぱなし」のダブルパンチ

夏はクーラーで足元だけ冷えている時間が長くなりがちです。足が冷えると血管がキュッと縮こまり、血液やリンパの流れが滞って、水分が足にたまりやすくなります。これがいわゆる「むくみ」の正体です。
さらに、汗をかくのを気にして水分を控えたり、逆に冷たい飲み物ばかり摂って体を内側から冷やしてしまったりすることも、むくみを悪化させる原因になります。加えて、夏は素足でサンダルを履く機会も増えるため、冷房の風が直接足首やふくらはぎに当たり続け、知らないうちに体の中でも特に脚から冷えていくことも少なくありません。
デスクワークで長時間座りっぱなしの人も、立ち仕事で一日中脚を使う人も、どちらも「同じ姿勢が続く」という点では共通しています。ふくらはぎの筋肉は歩くことで血液を押し上げるポンプの役割をしているため、動きが少ないとその機能がうまく働かず、水分や老廃物が下半身にたまりやすくなります。
元セラピスト時代に感じていたこと
セラピストとして脚のケアをしていた頃、夏場に来店されるお客様の多くが「朝より夕方の方が脚が太い気がする」とおっしゃっていました。実際にふくらはぎを触ると、むくんでいる日はひんやりと冷たく、明らかに巡りが悪くなっているのがわかりました。中には「毎年この時期だけスカートのサイズがきつく感じる」と気にされている方もいて、それが体重の増減ではなく水分のたまり方の違いだとお伝えすると、皆さんほっとした表情をされていたのを覚えています。
むくみは「太った」わけではなく、水分がうまく流れずに滞っているだけだと知るだけでも、気持ちがかなり楽になります。
放っておくとどうなる?
夏のむくみをそのままにしてしまうと、
- 脚が重だるく感じて、夕方以降やる気が出なくなる
- 血流の滞りが冷えを呼び、さらにむくみやすい体質になる
- 靴下の跡がなかなか消えず、見た目も気になる
といった悪循環におちいりがちです。「体質だから仕方ない」とあきらめる前に、巡りを助けるちょっとした習慣を試してみてほしいと思います。
食事の面でも気をつけたいこと
冷房や運動不足だけでなく、食事の塩分量もむくみに関係しています。夏は麺類や漬物、味の濃い惣菜など塩分の多いメニューに偏りがちですが、塩分を摂りすぎると体は水分をため込んで濃度を薄めようとするため、余計にむくみやすくなります。かといって水分を極端に控えるのは逆効果で、こまめに常温の水やお茶を摂り、体の中の巡りを保ってあげることが大切です。カリウムを含むきゅうりやバナナ、トマトなどを意識して取り入れるのもおすすめです。
今日からできる3つの習慣
① 着圧タイプの薄手レッグウェアで巡りをサポート
夏用の薄手タイプなら、暑い日でも蒸れにくく履き続けられます。日中に着圧レッグウェアを履いておくだけで、夕方のパンパン感がだいぶ違うと感じる方が多いです。
② 足首をぐるぐる回す「ついで運動」
デスクワーク中でもできる、足首をぐるっと大きく回す動き。ふくらはぎのポンプ機能を刺激して、たまった水分を押し流す助けになります。1時間に1回、片足ずつ10回転くらいを目安に。座ったままでもできるので、会議中や電車の中でもこっそり続けられます。かかとの上げ下げを数回プラスすると、より効果を感じやすくなります。
③ 寝る前に脚を少し高くして休む
寝るときにクッションやたたんだバスタオルなどで足元を心臓より少し高くしておくと、日中にたまった水分が流れやすくなります。10〜15分程度、脚を上げた状態でゴロゴロするだけでも構いません。以前の記事(クーラーで「お腹だけ冷える」を防ぐ夏の冷えとり習慣3つ)でご紹介した腹巻きと合わせて、お腹と脚を両方冷やさないようにすると、巡り全体がさらに整いやすくなります。
まとめ
- 夏のむくみ足は「冷え」と「立ちっぱなし・座りっぱなし」の巡り不足が原因
- むくみは太ったわけではなく、水分が滞っているだけのサイン
- 着圧レッグウェアで日中の巡りをサポートする
- 足首回しと、寝る前の脚上げもセットで取り入れる
「夕方の靴がきつい」を我慢せず、ちょっとした習慣で巡りを助けてあげてくださいね。

