梅雨の時期、特別に疲れたわけでもないのに、なんとなく頭が重くて、こめかみのあたりがズキズキする…そんな経験、ありませんか。
「今日また頭痛薬のんじゃった」「このところ毎週のように頭が痛い」そんな声を、コールセンターの休憩室でもよく聞きます。
元セラピストとして働いていたとき、梅雨の時期にほんとうに多かったのが、この「頭痛」の悩み。季節の変わり目になると頭が痛くなる、という方がとても多かったんです。
これ、実は「気象病」という体の反応として、今では医療の世界でも注目されています。自分のせいでも、気合いが足りないからでもなくて、気圧の変化に体がついていけないだけ。今日はそのしくみと、私が日々実践しているセルフケアをお伝えしますね。
梅雨の終わりに頭痛が増える理由

梅雨の時期は、気圧がめまぐるしく変化します。低気圧が近づくと、体にかかる外からの「圧」が弱まる。すると体の内側の圧が外に広がろうとして、血管が膨らみやすくなるんです。
血管が膨らむと、周りの神経を刺激する。これがズキズキ頭痛の正体です。
とくに梅雨の終わりから夏のはじめにかけては、気圧の上がり下がりが激しくなります。晴れたと思ったら急に雨が降ったり、台風のたまごが来たり。気圧が乱高下するたびに、体はそれに対応しようと大忙しになるわけです。
「気象病」ってどんな状態?
気象病とは、気圧・温度・湿度などの気象の変化に体がついていけずに、さまざまな不調が出る状態のことです。頭痛・めまい・だるさ・関節痛・気分の落ち込みなど、人によって症状はさまざまです。
セラピスト時代、施術に来られた方から「雨の前日になると必ず肩が重くなる」「台風が来ると体がだるくて動けない」という話をよく聞きました。当時はまだ「気象病」という言葉がそれほど広まっていなかったけど、「これって気圧と関係しているのかも」と話しながら施術していた記憶があります。
気象病は特別な人がなるものではなく、敏感な体質の方や、自律神経が乱れやすい方がなりやすいと言われています。
アラフォー女性が気象病になりやすいワケ
アラフォーになると、自律神経の調整力が少しずつ落ちてきます。若いころは気圧が変わっても体がすぐ対応できていたのに、40代になってからは「昔より頭痛が増えた気がする」と感じる方が多いのは、この自律神経の変化が関係しています。
さらにホルモンバランスの揺らぎも加わります。エストロゲンには血管の収縮・拡張を調整する働きがあるので、ホルモンが揺れると血管も揺れやすくなる。気圧の変化×ホルモンの変化、この2つが重なったとき、頭痛が起きやすくなるんです。
「歳のせいかな」と思わずに、体が正直にサインを出してくれていると受け取ってあげてほしいです。
私が実践しているセルフケア4選
① 耳をほぐす
気象病に耳のマッサージが効くって、ご存知でしたか?耳の中に「内耳」という気圧センサーがあって、ここが過剰反応すると頭痛やめまいを引き起こします。
耳を上・横・下に引っ張るように、ゆっくりほぐすだけ。1〜2分でOKです。気圧が変わりそうな日の朝に習慣にしています。
② 後頭部を温める
首の後ろ、耳の後ろあたりには自律神経に関わるツボが集まっています。ここを温めると、血流がよくなって頭痛が和らぐことがあります。
電子レンジで温めるタイプのホットパックや、蒸しタオルをのせるだけで十分です。寝る前にやると、体がほぐれてよく眠れますよ。
③ 水分をこまめにとる
脱水状態になると、血液の粘度が上がって頭痛が悪化しやすくなります。梅雨の時期は蒸し暑くて、気づかないうちに水分が不足しがちです。
お水かノンカフェインのお茶を、1日1.5〜2リットルを目安に。カフェインは血管を収縮させる働きがあるので、頭痛があるときはコーヒーより白湯やハーブティーを選ぶのがおすすめです。
④ 「頭痛ーる」アプリで気圧をチェック
「今日なんか頭が重いな」と思ったら、気圧予報アプリを見てみると「あ、低気圧が来てる」とわかることが多いです。体の不調に「原因」が見えるだけで、気持ちがぐっと楽になります。
気圧が下がりそうな日は無理をしない、予定を詰め込まない。それだけでずいぶん違います。市販の鎮痛薬を使うときは、痛くなってから飲むより、気圧が下がりはじめたタイミングで早めに飲むほうが効きやすいとも言われています。
まとめ
- 梅雨の頭痛は気圧の変化が原因の「気象病」かもしれない
- アラフォーは自律神経とホルモンの影響でとくに出やすい
- 耳ほぐし・後頭部を温める・水分補給・気圧チェックで対策できる
- 「気合いが足りない」のではなく、体が敏感に反応しているだけ
梅雨の季節はどうしても体が正直に悲鳴をあげやすい時期です。頭痛がひどい日は無理せず、体を労わってあげてくださいね。
セルフケアを続けていると、「今日は気圧が下がってる日だ」と自分でわかるようになってきます。そうなると、薬に頼る機会も自然と減ってきますよ。一緒にゆるっとケアしていきましょう。

